四国の電気王大坂靖彦さんの400億円企業にするための弱者の情報戦略
大坂靖彦さんは、家業の街の電気屋さんを、四国一の家電量販店にした立身出世の人です。
別名、四国の電気王です。
大坂さんの高松市の書斎や東京、有明の自宅には40年間休むことなく続けた情報収集・分析のデータ、雑誌、新聞の切り抜きなどを紙で保管してあります。
時代の流れを示す情報を可能な限り収集、分析することで、競合が気づいていない確かな戦略を知り、先手を打つことができます。
大坂さんの場合は、一部上場企業のマツヤデンキのトップFCの契約を解除して、周囲の反対を押し切って、カトーデンキ(後のケーズデンキ)と組んだきっかけも、徹底した、情報収集からの判断でした。
アメリカで毎年、家電業界を定点観測していた、大坂さんは、ヤマダ電機の大躍進をかなり早くから予測していました。
このままでは、いずれ、すべての家電量販店が、ヤマダ電機の下請けになると予想しました。
その予想は的中して、マツヤデンキはその後倒産して、ヤマダ電機の100%子会社になりました。
カトーデンキはその後ケーズデンキになり大成功して、大坂さんは、ケーズデンキの取締役にもなりました。
大坂さん曰く「世の中の兆しを見わけることだ。
兆しを見つけると、驚くほど簡単に成功できる」と言います。
大坂さんが、いつも口を酸っぱくして言っていることの一つが、「ビジネスにも賞味期限がある」と言うことです。
最初から、出口戦略を考えろと教わりました。例えば、かつて酒のディスカウントストアが、誰がやっても儲かった時代がありました。
しかし、撤退しなかった会社は、その後ほとんど潰れました。今の時代は、ビジネスのサイクルが異常に早いので、特に重要な教えになります。