未来工業は、なぜ年間1000件もの新商品を開発できるのか?
法政大学大学院教授の坂本光司先生の最後の講義の最後の課題が、
「新商品多発企業の研究」でした。私は、岐阜県大垣市にある電気設備資材の会社である未来工業を選択しました。
未来工業は、年間の休みが140日。年末年始の休日は19日間、ゴールデンウィークも10日間連続して休め、
その上夏期休暇が10日間もあり、残業は一切禁止して、終業時間の夕方4時45分を過ぎると、
社内にはほとんど人影がなくなります。従業員は、全て正社員です。それでも、創業以来赤字がない会社としても知られています。
2017年3月期の最新の決算報告書によると、売上高336億円、経常利益41億円、自己資本率80%と圧倒的に儲けています。
どこよりも休んでいて、社員の給料も高いのに、なぜそんなに儲かるのか?
未来工業の高収益を支えているのは、圧倒的な新商品開発力にあります。
年間の新商品の開発件数は300〜500件、改良を加えると1000件を超えます。
創業者の山田昭男さんは、もともと、自分で劇団をやっていた方で、劇団員の仲間と一緒に未来工業を作りました。
常識はずれの経営は、山田昭男さんのクリエイティビティ(創造性)から来ています。
山田昭男の本はたくさん出ていますが、1冊読むなら、
「稼ぎたければ、働くな。」山田昭男 (著)サンマーク出版
が一番いいですね。
新商品開発に興味のある方は、ぜひ本を読んで見てください。
唯一残念だっだことが、創業者の山田昭男さんがすでになくなっていることです。